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ブラウザの互換モードはそろそろやめるべきではないか

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今更ながらという感じがしますが、ブラウザの互換モードはそろそろやめるべきではないかと思います。

なぜ互換モードはやめるべきなのか

互換モードとは古いブラウザでもレイアウトを表示できるようにするための仕組みです。
まだCSSが普及していなかった時代の過去のブラウザとの互換のために、 あえて標準仕様とは異なる解釈で表示するモードのことです。

しかし、現在多く使われているブラウザはCSS標準に準拠した解釈でページを表示するようになっています。
標準モードであれば、多くのブラウザで同じ表示になるのですが、互換モードの場合は一部解釈が異なる場合があります。

例えば、互換モードが原因で発生する問題の一つに、position:fixedの問題があります。
IE7,8で起こる問題のようですが、互換モードの場合、CSSのposition:fixedが正常に解釈されません。

このように、互換モードが原因で起こる問題があるのです。

「IE8とIE7のposition:fixed;にはまる」
http://blog.e-riverstyle.com/2013/04/ie8ie7positionfixed.html

なぜ、互換モードを使うのか

互換モードを使う理由は、IE6に対応するためではないでしょうか。

しかし、IE6のシェアや搭載されているOS(XP)のサポート終了勧告を考えると、メリットは少ないでしょう。
(現時点のIE6のシェアは日本で2.1%であり、IE6自身と搭載されているXP自体のサポートが2014/4で終了します)

サイトのブラウザシェアを考慮しないといけないでしょうが、多くのサイトではIE6のために互換モードを使う必要はないでしょう。

The Internet Explorer 6 Countdown
http://www.ie6countdown.com/

Windows XP/Office 2003 をご利用のお客様へサポート終了の重要なお知らせです | Microsoft
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos.aspx

今後は標準モードを

互換モードのメリットはほとんどなく、デメリットのほうが多いのではと感じます。
もう更新しないサイトならともかく、今後も更新していくサイトは標準モードに準拠すべきです。

今後もHTML5の普及が進んでいくでしょうから、DOCTYPEはHTML5を使うとよいでしょう。