渡辺謙のダボス会議でのスピーチで思ったこと
渡辺謙のダボス会議でのスピーチ全文が、東京新聞のサイトに公開されています。
国は栄えて行くべきだ、経済や文明は発展していくべきだ、人は進化して行くべきだ。私たちはそうして前へ前へ進み、上を見上げて来ました。しかし度を超えた成長は無理を呼びます。日本には「足るを知る」という言葉があります。自分に必要な物を知っていると言う意味です。人間が一人生きて行く為の物質はそんなに多くないはずです。こんなに電気に頼らなくても人間は生きて行けるはずです。「原子力」という、人間が最後までコントロールできない物質に頼って生きて行く恐怖を味わった今、再生エネルギーに大きく舵を取らなければ、子供たちに未来を手渡すことはかなわないと感じています。
僕もその通りだと思います。
原発の事故を経験しておきながら、まだ経済のためだとかで原発を使い続けるのでしょうか。
日本の経済を復興させると言って10年以上が経ちます。
その結果が、年間自殺者3万人と270万人を超える失業者、働けど貧困から抜け出せないワーキングプアを生み出しました。
物質的には豊かでも、精神的な豊かさを感じれない人も大勢います。
これが日本の目指している方向なのでしょうか。
いくら頑張っても、目指す場所が違えば報われません。
そろそろ、別の方向に舵をきるときではないでしょうか。